第83回読書会みらい 『白痴』坂口安吾

2023年12月6日水曜日

二十年ぶりに船に乗って故郷へ帰る。そこはわびしい場所となっている。一人待つ母とともにそこを出なければならない。ルントーという少年にあった幼い日の思い出がある。その彼にまた出会えたのだ。しかし、あの金色の月の下で、銀の首輪をして立っていた少年の面影はなかった。